ましもと内科呼吸器科

山口市湯田温泉の呼吸器内科、内科 ましもと内科呼吸器科

〒753-0056 山口県山口市湯田温泉三丁目1番24号
TEL 083-934-0077

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よくある質問

乾いた頑固な咳が持続し、熱が下がりません。抗生物質が効きません。子供も同じ症状でした。
マイコプラズマ肺炎でしょうか。

 その可能性は十分あります。
 マイコプラズマ肺炎はうつる肺炎の代表的なものです。肺炎の中でも、乾いた頑固な咳が特徴的で、子供さんから比較的若い人に多くみられ、潜伏期間は2-3週間と比較的長く、インフルエンザほどではありませんが、学校や職場で流行し、家族内感染もみられます。
 高熱の割に見た目は比較的元気で、ウォーキング・ニューモニア(歩く肺炎)と呼ばれています。これは、症状が進んでも「歩き回れる程元気である」ことを意味しています。
 マイコプラズマに感染すると、発熱や頭痛、だるさなどのかぜ症状で始まり、その後、痰の絡まない乾いた咳が強くなります。
 マイコプラズマ肺炎は、かぜでよく使われるセフェム系という抗生物質が効かず、マクロライドやキノロンという抗生物質しか効果がなく、適切な診断・治療がなされないと、遷延化したり、まれに呼吸不全を呈し、重症化したりします。
 診断に関して、まずは胸部X線で肺炎の診断をしますが、胸部X線だけでマイコプラズマ肺炎かどうかの判断はできません。
 マイコプラズマ肺炎では一般に白血球数は増加せず、炎症反応の目安であるCRPはあまり高くなりません。
 従来、マイコプラズマ肺炎の確定診断は血液検査でなされていました。1回だけの血液検査ではなく、1-2週間後にもう一度血液検査をして、抗体価の上昇を確認することが必要で、患者さんの負担.や迅速性がないことよりあまり実用的ではありませんでした。
 最近では咽頭を綿棒で拭った検体を用い、マイコプラズマの抗原を確認する迅速診断が普及してきましたが、その診断精度はまだ満足できるものではありません。
 当院ではその咽頭拭い検体を用い、感染症の迅速診断装置である「富士ドライケムイムノAG1」にて15分で自動判定し、より精度の高いマイコプラズマ肺炎の診断を実践しています。

 

熱はありませんが、数週間、咳が持続するので、病院を受診したところ、肺炎と診断されました。
熱のない肺炎は多いのでしょうか。

 一般に、肺炎には熱と咳がみられます。
 しかし、熱がなく、持続する咳で見つかる肺炎は珍しいことではありません。ただ、熱のない肺炎の中には、まれに結核や肺がんなどが紛れ込んでいますので、注意してください。
 また、胸痛だけでみつかる肺炎や、高熱が出ていても咳がない肺炎もたまに存在します。
 お年寄りの場合、熱や咳などの呼吸器症状がなく、元気がない、食事がとれないなどの症状で、進行した肺炎が見つかることもあり、注意が必要です。

 

肺炎を短期間に繰り返すのですが、何故でしょうか。

 普通の胸部X線でははっきりしない、気管支拡張症やCOPD(肺気腫)、肺癌などが隠れている可能性があります。一度胸部CTを撮ったほうが良いと思います。
 また、高齢者に多い原因として嚥下性(誤嚥性)肺炎があります。高齢になると、嚥下(飲み込み)がうまくできず、むせる(咳き込む)ことがあります。このむせる反射があるうちはいいのですが、種々の疾患(痴呆症、脳血管障害など)でこの反射が低下すると、口の中の食べ物や唾液がむせることなく、肺に入り、肺炎を起こします。
 その予防として、口腔ケア(ブラッシングとうがい)が大事で、口の中をきれいにして、雑菌を減らすことで肺炎を減らせます。
 また、肺炎の予防として、肺炎球菌ワクチンを打つことも重要です。

 

65歳以上の高齢者の肺炎を予防するワクチンには2種類あると聞きました。どう違い、どう使うのですか。

 大人の肺炎を予防するワクチンには、ニューモバックス(莢膜ポリサッカライドワクチン)プレベナー(蛋白結合ワクチン)という2つのワクチンがあります。
 この2つのワクチンは、日常生活でみられる肺炎の原因菌として、最も多い肺炎球菌に対するもので、肺炎球菌ワクチンと呼ばれています。
 ニューモバックスを接種すると肺炎球菌に対する抗体が体の中で作られます。肺炎を起こす肺炎球菌の80%をカバーしますが、免疫記憶を確立しないため、5年以上の間隔をあけて、追加接種が必要になります。このワクチンには公的助成があります。 
 プレベナーを接種しても同様に肺炎球菌に対する抗体が作られますが、肺炎を起こす肺炎球菌のカバー率は、ニューモバックスより低く、60-70%です。しかし、免疫記憶と呼ばれる免疫を得ることができ、強力な予防効果が得られます。このワクチンには公的助成はありませんが、1回の注射だけで終生効果がみられます。
 この2つのワクチンを連続接種することで、より効果的な肺炎の予防が可能になりました。この2つのワクチン接種のスケジュールにはいろいろありますが、まずは助成制度のあるニューモバックスを接種し、基礎疾患のある人や肺炎を繰り返す人は、1年以上あけて、プレベナーの接種をお勧めします。