ましもと内科呼吸器科

山口市湯田温泉の呼吸器内科、内科 ましもと内科呼吸器科

〒753-0056 山口県山口市湯田温泉三丁目1番24号
TEL 083-934-0077

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健診の胸部レントゲン写真で異常を指摘されました。どうしたらよいのでしょうか。

 健診結果の通知を受け、びっくりされる方も多いと思います。健診で異常ありとされても、精密検査で本当に異常がある人はわずかです。
 受診される場合は、胸部CT検査や肺機能検査のできる医療機関を選んでください。健診は病気を早期に見つけることが目的ですので、少しでも疑わしい陰影があれば、異常と判定されるのです。
 本当は異常がないのに異常影としてひっかかる例として、肺の中を走る血管や気管支、肺の外の肋骨などの陰影、乳頭の陰影などです。また、治療の必要のない肺や胸膜の古い傷痕が指摘されることもあります。
 もちろん、これらはすべて精密検査でわかることであって、異常影の中には肺癌や結核などの重大な病気が隠れています。
 当院では初診時にすぐにヘリカルCT検査(検査時間数分)が受けられます。
 健診で異常を指摘されたら、不安な時間を過ごされるよりまずは受診してください。

 

毎年胸部レントゲン写真による肺癌検診を受けていますが、これで十分でしょうか。

 厚労省は今までの癌検診の有効性を報告しました。それによると、胃癌検診、子宮癌検診は有効であったが、肺癌検診は不十分であったと評価しています。
 現在行われている肺癌検診は胸部レントゲン写真に喀痰細胞診が組み合わされていますが、この方法では治る肺癌を見つけ出すのは限界があるということです。
 肺癌は最近急速に増加しています。肺癌の死亡率は高いのですが、その原因として、肺癌が他の癌に比して、もともと治りにくい癌であるということと、発見時にすでにかなり進行していることが多いためです。検診のレントゲン写真で2cm以下の小さな、助かる肺癌を見つけるのは至難の業です。
 さらに、レントゲン写真では、肺癌が心臓や横隔膜、肋骨や鎖骨などに重なった場合見落とされる、いわゆる死角が存在します。
 ヘリカルCTではこのような死角はなく、非常に解析度がよく、5mm大の肺癌でも発見することが可能です。いわゆる癌年齢にある人や、肺癌の危険因子のある人(喫煙者、COPD(肺気腫)、間質性肺炎、肺のう胞、塵肺、アスベスト症など)、家族に肺癌の方がいる人などにはヘリカルCT検査をお勧めします。
 米国の国立がん研究所(NCI)は、CT検診により検診受診集団の肺がん死亡率が減少するか否かを調べる大規模な臨床試験を、55~74歳の重喫煙者を対象に行いました。
 その結果、胸部単純エックス線検診群に比べ低線量肺がんCT検診群の肺がん死亡率が約20%減少し、総死亡(肺がん以外の原因も含めた死亡)も6.7%減少したことが報告されています。

 

たまたま受けた胸部CT検査で肺の小さな結節を指摘されました。定期的な胸部CT検査を指示されましたが、不安です。

 大きな結節とは違い、肺の小さな結節の診断はなかなか難しく、確実に診断するためには一般に手術で摘出するしかありません。
 小さな結節は悪性のものよりも、良性や炎症性のものが多く、例え悪性であってもそのほとんどが、進行の遅い早期の治る肺がんと言われています。
 画像的に肺がんが強く疑われる結節は別ですが、ある基準以下の小さな結節が見つかった場合、侵襲的な検査はせずに、CT検査による経過観察が推奨されています。
 CTによる経過観察の間隔は、結節の性状や大きさ、喫煙歴の有無で違ってきます。もし、結節が増大するようであれば、手術を含めた、精密検査が必要になります。
 (2017年10月改定 低線量CTによる肺がん検診の肺結節の判定基準と経過観察の考え方 第5版を参照)