ましもと内科呼吸器科

山口市湯田温泉の呼吸器内科、内科 ましもと内科呼吸器科

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TEL 083-934-0077

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50歳、男性です。突然気管支喘息と診断されました。小さい頃喘息もなく、アレルギーもありませんが、大人になって気管支喘息が突然発症するものなのでしょうか

 気管支喘息は子供の病気で、大人になってからは発症しない、気管支喘息はアレルギーの病気であると思われている方も多いと思います。
 小児喘息の場合、確かにダニやハウスダストなどのアレルギーの関与は多いのですが、大人の喘息の場合、アレルギーの関与は少なく、突然発症します。体質などいろいろな複合要因があり、誰もが発症しうる病気なのです。
 喘息になった場合、普段無症状でも、かぜ、季節の変わり目、気圧の変化、ストレス、大気汚染、たばこ、鎮痛剤などの薬などで喘息が突然悪化します。
 小児喘息は大人になると症状が出なくなる人が多いのですが(残念ながら完治はしません)、成人発症の喘息は薬が効きにくい難冶例が多く、注意が必要です。 

 
 

 

気管支喘息では、なぜゼーゼー、ヒューヒューという音(喘鳴)が聞こえるのですか。

 気管支喘息は慢性的な炎症によって気管支が狭くなる病気で、かつ気管支の狭窄は恒常的ではなく、可逆性がみられます。
 ところで
炎症とは何でしょうか? 炎症の身近な例として、やけどや虫刺されなどがあります。やけどや虫に刺されると、皮膚が赤く腫れ、ひどい場合、滲出物が出てきます。
 この炎症が気管支に起こると気管支が腫れ、さらに分泌物(痰)も出てきて、気管支が狭くなります。
 
ゼーゼー、ヒューヒューという音(喘鳴、ぜんめい)は、呼吸するとき、狭くなった気道を空気が通るときに聞こえる摩擦音なのです。
 気管支喘息では、気管支の炎症と、それに伴う気管支狭窄が、夜から朝方に強くみられることより、この時間帯に息苦しさ、咳、痰などの症状が悪化します。
 このゼーゼー、ヒューヒュー音(喘鳴)は気管支喘息の診断根拠の一つですが、他の病気でも見られますので、喘鳴イコール気管支喘息ではありません。

 

 

ゼーゼー、ヒューヒューという音(喘鳴)があり、気管支喘息と診断されました。しかし、気管支喘息の治療をしても改善しません。本当に気管支喘息なのでしょうか。

  気管支喘息の診断は簡単のようで、難しい例も多々あります。
 ゼーゼー、ヒューヒューという音(喘鳴)は気管支喘息以外の病気でも聞こえます。この音喘鳴は狭くなった気道を空気が無理やり行き来するときに生じる狭窄音なのです。
 気道とは、呼吸するときの空気の通り道のことですので、口から喉頭、気管、気管支までを含みます。この気道のどこかの部分が狭くなると、この音が聞こえてきます。
 具体的には、喉頭炎、声帯機能不全症、気管腫瘍、気道異物、心不全、肺血栓塞栓症、肺がんなどの病気で喘鳴がみられることがあります。
 心不全の場合、心臓の働きが悪くなり、全身に水が溜まり、全身が腫れてくるのですが、特に気管支が腫れると喘鳴が聞こえ、気管支喘息との区別が難しい場合があります。心不全の喘鳴を特に心臓喘息と言います。
 適切な気管支喘息の治療をしても効果ないときは、他の病気を考える必要があります。

 

 

ましもと内科呼吸器科での成人の喘息治療について教えてください。

 現時点では喘息の完治は困難で、喘息は薬でコントロールすべきものと考えられています。当院では飲み薬よりも副作用が少なく、効果のある吸入中心の治療を行っています。
 ファーストステップとして、吸入ステロイド薬と、長時間作働性吸入β2刺激薬の合剤であるレルベアやアドエア、シムビコート、フルティフォームなどでまず治療を開始します。吸入ステロイド薬(フルタイド、パルミコート、アズマネックス、キュバールなど)と、長時間作働性吸入β2刺激薬(セレベント)を併用をすることもあり、その後改善していけば減量していきます。
 効果不十分であればテオフィリン徐放製剤(テオドール、テオフィリン)やロイコトリエン受容体拮抗薬(プランルカスト、モンテルカスト)の内服を加えていきます。さらに、難治例には長時間作用型の抗コリン薬(LAMA)や、リノジェット(インタール)の吸入も考慮し、ピークフローメーターという器具で喘息日記をつけ、自己管理してもらうこともあります。
 風邪などをきっかけに喘息が急に悪化することがあります。その時には発作止めである短時間作働性吸入β2刺激薬(メプチンエアー、メプチンスイングヘラー、サルタノール)を早めに、適切に使用してもらいます。
 それでも改善しないときにはプレドニゾロン(経口ステロイド)の短期間内服を勧めています。